十
三
番
隊
浮竹の人柄もあり、隊士同士の結束が堅く、暖かい隊風。海燕の死後は副隊長をおかず、二人の三席が代理を務めている。
隊花:待雪草(まつゆきそう)特色:希望
浮竹十四郎
(うきたけ じゅうしろう)
声 - 石川英郎
身長187cm 体重72kg 12月21日生まれ 好きなもの・梅干し茶漬け(18巻)おはぎ(カラブリ+)、嫌いなもの・無し
護廷十三隊十三番隊隊長・男性死神協会理事(理事長の可能性もあり)
下級貴族の出身。ルキア直属の上官で父親のような眼差しで見守る心優しき男。生まれついて病弱で、幼少の頃より肺病を患う。それが原因で髪の色が白く、時折血を吐くため寝込むこともある。しかし、驚異的な実力と明るく温和で義理堅い性格を持ち、自身の部下のみならず広く慕われている。親友である京楽春水と共に「真央霊術院」を出た初めての隊長、元柳斎や京楽、卯ノ花と並び100年来からの古参の隊長でもある。「真央霊術院」時代はショートヘアであったが110年前は長髪を後でひとつに結んでいた。
戦いには“命を守るための戦い”と“誇りを守るための戦い”の2種類があるという持論を持ち、戦いに身を置く者はそれを見極め続けなければならないと考えている。その考えは海燕の危機を前にしても変説することはなく、その考えを説かれたルキアにも影響を与えている。
「じゅうしろう」と「とうしろう」で名前の響きが似ていたり、同じ「シロちゃん」であるため、日番谷を一方的に気に入り、見かけると食べ物(お菓子)をやりたがる。アニメの「死神図鑑」では、2回ほどお菓子をあげている。また、『カラブリ+』では誕生日プレゼントに等身大フィギュアを贈っている。甘めのお茶が好きなので最高級の玉露「羽衣」を飲んでいる。羽裏色は潤朱(うるみしゅ)。瞳の色は原作では緑色、アニメ・ゲームでは茶色となっている。
趣味は盆栽(ただし美的センスがないため、どこをどう伐ったらいいのか分かっていない。砕蜂には爺臭い趣味と言われている)。特技は友達作り。休載しがちながらも瀞霊廷通信で連載している冒険小説「双魚のお断り!」は子供に人気がある。
部下であるルキアを助けるために京楽と協力し双極の破壊に成功、ルキアを助けることができたものの、師である山本元柳斎との戦いを余儀なくされた。一護が正式に死神代行に任命された際に、その証を一護に渡している。
藍染の現世侵攻の際は他隊の隊長と共に出陣し、藍染一派を迎え撃つ。京楽とスタークの交戦を共に見守っていたリリネットをあしらい鍛えている最中、戦況の一変でスタークとリリネットが融合解放し京楽に加勢するが、急に現世に来たワンダーワイスによって重傷を負ってしまう。
斬魄刀:『双魚理(そうぎょのことわり)』
能力解放に伴い、刀身が逆十手型の二刀一対型になる。片方の刃で受けた力をもう片方の刃から放出する(例えば相手の虚閃を吸収して打ち出す)等して攻撃できる能力を有する。さらに、二つの刀の間にある五枚の札の力で、相手の技のスピード・軌道などを僅かに変えることで、相手の避けるタイミングをずらすことを可能にする。
GC版ゲーム『黄昏にまみえる死神』では雷の技を、DS版ゲーム『蒼天に駆ける運命』・『黒衣ひらめく鎮魂歌』・『The 3rd Phantom』とWii版ゲーム『白刃きらめく輪舞曲』では水の技を、SCEI全般のゲームでは両方を組み合わせた技を使う。
解号は「波悉く我が盾となれ 雷悉く我が刃となれ『双魚理』(なみことごとくわがたてとなれ いかずちことごとくわがやいばとなれ『~』)」
小椿仙太郎
(こつばき せんたろう)
声 - 遠近孝一
身長183cm 体重75kg 9月22日生まれ
十三番隊第三席・副隊長代理(その1)
流魂街出身。
ガサツな性格で声が大きく、白い綱を襷、捻り鉢巻にしている。浮竹に心服しており、いかなる時でも傍にいる。
同じく浮竹を尊敬している清音と張り合っている。
虎徹清音
(こてつ きよね)
声 - 西村ちなみ
身長154cm
体重43kg
9月22日生まれ
十三番隊第三席・副隊長代理(その2)
女性死神協会理事
四番隊副隊長・虎徹勇音の妹。
姉とは対照的に金髪のショートヘアで明るく押しの強い性格。
洋風の(15世紀のスペイン人のような)シャツを着用し、白手袋をしている。
浮竹に心酔しており、いかなる時でも傍にいる。
同じく浮竹を尊敬している仙太郎と張り合っている。
朽木ルキア
(くちき - )
声 - 折笠富美子
護廷十三隊十三番隊隊員。
護廷十三隊の十三番隊に所属し、物語開始時に初めての現世駐在任務として、本来は一ヶ月程の短期予定で空座町を担当していた死神。黒髪のセミロングで後髪がはね、真ん中辺りの前髪が鼻の付け根を通って左斜め下に向かって伸びている。外見は小柄。恋次はどこか気品が漂う風貌と述懐した。基本的にやや古風な固い言葉遣いで話し、男勝りで気が強いが、常に自分より相手を気遣うなど、優しい性格である。過去のトラウマや現在の複雑な境遇もあって、悩みやすい繊細な部分もある。
空座町駐在任務中に黒崎一護と出会う。虚に襲われた一護とその家族を庇って重傷を負い戦闘不能状態となる。その際に一か八かの方法で、自身の死神の力を与えた一護が虚と戦うことにより危機を脱するが、引き換えに死神能力のほとんどを失ってしまう。この想定外の出来事に対処するため、義骸に入り、能力回復するまでのつもりで一護に死神代行を任せ、一護の代行業務をサポートする。その間は一護の部屋の押入れに潜んで住み、現世で高校生活を送っていた。
昔は、剣術の才が乏しく、鬼道は得意で真央霊術院でも好成績を残しているものの入隊時には護廷隊員としては並程度だった。現在では一般隊員だが、実力的には席官クラスと評されている。義兄の根回しもあり、危険度の高い任務に参加する機会は後述の海燕殉職事件以外では殆ど無かったと思われる。
基本的に冷静で生真面目な性格だが、お茶目かつ愛嬌のある一面も持つ。ウサギグッズには目がなく、特にソウルキャンディーのうざぎのチャッピーを好む。何かを説明する時には必ず自作のイラストを用いるが、イラストの腕は下手な方で、ファンブックによればヘタウマ系。他人から絵が下手だと言われると怒るが、義兄の白哉と同じ方向に美的感覚がズレている。現世で高校生活を送っていた際はクラスメイトの前では猫をかぶってホラーマンガの受け売りの妙な淑女キャラで通していた。死神代行編では、年下の遊子のパジャマを拝借したりして、一護以外の黒崎家に気付かれないよう潜んでいたが、破面編では泣き落としの嘘をついて、彼らの了承を得て同居している。趣味は高いところに登ること。好きな食べ物はキュウリ・白玉。また、グラビアカレンダー「White Allegory」が発売されている模様。
義兄・白哉との関係 [編集]
真央霊術院に入った後に大貴族の朽木家に養子として迎えられ、以降朽木白哉の義妹となる。白哉から養子に望まれたにも関わらず冷遇される事に戸惑いと寂しさを覚えていた。藍染謀反発覚後は、養子の件が白哉の亡き妻であり自分が赤ん坊の時に死別した実の姉の緋真の願いであったことを打ち明けられ、以後義理の兄妹として歩み寄る。和解後の破面篇では、白哉から「私の誇り」と思われている。
尸魂界での争乱後を描いた小説『BLEACH THE HONEY DISH RHAPSODY』ではルキアが療養中の白哉のために料理に奮闘したりと義兄妹の間にあった溝を埋めるエピソードが描かれている。以前のルキアの料理は恋次曰く「寿命が縮みそうなほどひどい味」だったらしいが、作中での料理の出来は悪くなかったようだ。
海燕との過去 [編集]
朽木家に入った後、十三番隊に入隊し、上官である志波海燕を敬愛していたが、ある現場で、虚と同化した海燕を殺害する。海燕が虚に操られていた状況とはいえ、その行動の動機の主体が自分の感情であったこともあり、この事件が心に暗い影を落とし、海燕の死に対し自責の念を抱え続けることになった。海燕を殺害したことは、彼の弟妹との確執をもたらし、さらに後の破面のアーロニーロ・アルルエリとの戦いにまで影響することになってしまう。
一護との関係 [編集]
一護にとっては自身と家族を救うため、自らを捨ててまで死神の力を与えてくれた恩人である。ルキアにとっての一護は、初めて会った時から何故か信じることが出来る、特別な絆を感じさせる存在と感じていて、共にいるときには、時折ぶつかり合いながらも協力して事に当たってきた。また互いに雨の日に起ったトラウマを持ち、両者が関わり合う過程の中で、その暗い過去から脱却し、一歩前へ進む力を得ている様に良い影響を与え合う相手である。処刑から助けられ己の居場所を自ら尸魂界と定めた後は、護り護られるような関係ではなく戦士として対等な立場で一護と共に戦おうとしている。
恋次との関係 [編集]
南流魂街78地区「戌吊」(イヌヅリ)出身で、六番隊副隊長の阿散井恋次とは幼馴染で、戌吊で出会った時から当時の仲間と一緒に生活していた。共に霊術院に入学したが霊力の違いによりクラスが分かれてしまい、さらに朽木家との養子縁組の話により、気遣う心が裏目となって擦れ違いを生じさせ、両者間に距離をもたらし一時期疎遠になった。捕縛時は白哉と共に敵のごとくあらわれたが、処刑の際には恋次との仲が回復する。その後、現世派遣や虚圏突入では、行動を共にするようになった。
尸魂界篇 [編集]
止むを得ない事態だったとはいえ、死神能力の人間への譲渡という重罪を犯したことを咎められ、尸魂界に連れ戻され処罰を受けることになる。処刑が迫る中、かつて自らの手で海燕を殺したという過去を思い、犠牲を強いてまで助けられることより処刑による死を受け入れる心境に陥っていた。後に、藍染がかつて行った虚の死神化の実験という経緯が海燕の死の裏にあった事を知る。一時は彼女に埋め込まれた「崩玉」を取り出すという藍染惣右介の謀略により死刑囚となったが、一護や恋次、白哉らに助けられ、無事解放される。処刑中止後に海燕の妹・空鶴に海燕を殺したことを謝罪、志波家との間のわだかまりが解ける。その後自らの意志で尸魂界に残ることを決意する。
破面篇 [編集]
尸魂界で徐々に死神の力を取り戻していき、破面の現世襲来を受け恋次らと共に現世へと派遣され、一護たちと再会、黒崎家の居候として先遣隊の活動をすることにした。藍染及び破面との決戦に備え、浦原に戦線離脱を通告された織姫と二人で尸魂界で修行を始める。
三度目の破面襲来時に虚圏に連れ去られた織姫を救出するため、一度は山本元柳斎重國の厳命により他の先遣隊メンバーと共に尸魂界に連れ戻され阻まれるも、白哉に後押しされる形で恋次と共に一護たちの後を追う形で虚圏に潜入する。アーロニーロ・アルルエリとの交戦で相討って重症、ゾマリに止めを刺されそうになったところを救援に来た白哉、花太郎に救われる。通ってきた黒腔全てが封鎖され、虚圏に幽閉された後は、傷の治療を受け回復し、スタークに再び連れ去られた織姫の救出に向かう一護を仲間と共に援護し、葬討部隊そして葬討部隊隊長のルドボーンと交戦。ルドボーン戦勝利後は恋次・チャドと共にヤミーと交戦するが、刀剣解放したヤミーに圧倒されるも、ウルキオラを倒して戻って来た一護に窮地を救われる。その際、一護の仮面の形が変わっていたことや一護の様子の変化に気づいている。
斬魄刀 [編集]
斬魄刀の名は『袖白雪』(そでのしらゆき)
能力解放と共に、刀身も鍔も柄も全て純白の形状に変形し、柄頭に先の長い帯が付く。冷気を用いた技を繰り出す氷雪系の斬魄刀。現在尸魂界で最も美しい斬魄刀と言われている。袖白雪から繰り出される技「初の舞・月白」、「次の舞・白漣」は共に上司・志波海燕との修行の下あみ出した技である。斬魄刀票では2位を獲得している。
解号は「舞え『袖白雪』(まえ『~』)」
アニメ『斬魄刀異聞篇』で実体化した袖白雪の詳細はBLEACHの登場人物#実体化した斬魄刀を参照
技 [編集]
「初の舞・月白(そめのまい・つきしろ)」
刀で円を描いた場所の天地全てを凍らせる。
「次の舞・白漣(つぎのまい・はくれん)」
刀で地面を四ヶ所突き、そこから強大な凍気を一斉に雪崩のように放出して、敵を凍らせる。
「参の舞・白刀(さんのまい・しらふね)」
刀身の延長上に氷の刃を形成する。アーロニーロ戦では刀身が折れた状態で使った。
鬼道 [編集]
鬼道に秀でており、上級鬼道を使用できるだけでなく、詠唱破棄や二重詠唱といった高等技術を使いこなす。
詳細は「鬼道 (BLEACH)」を参照
破道の四 白雷
破道の三十三 蒼火墜
破道の七十三 双蓮蒼火墜
アーロニーロ・アルルエリに対して使った鬼道。(漫画では破道の六十三と誤記されている)
縛道の一 塞
第1話で一護に対して使った縛道。
縛道の四 這縄
アーロニーロに対して、二重詠唱の際の時間稼ぎとして使用した鬼道。
縛道の九 撃(アニメにて使用)
縛道の六十一 六杖光牢
二重詠唱をすることによって双連蒼火墜と同時にアーロニーロに対して使った鬼道。
アニメ [編集]
バウント篇 [編集]
死神の力は完全に回復していない状態ながらもバウント襲来により現世に派遣され、一護達との再会を通じ、彼らと共闘する。戦いの中でバウント・馬橋のドール『リズ』により死神の力を引き出される形で死神化し、『リズ』に操られ織姫への攻撃を強いられてしまう。尸魂界帰還後、十三番隊に合流しようとした矢先にバウント・ヨシの猛攻に遭い重傷を負い、絶体絶命に陥った際に白哉に救出された。その後は戦前離脱するが、一護と狩矢の戦いを見届け、戦いの終了後は再び朽木家で療養する。
破面・虚圏潜入篇 [編集]
織姫を助けるために恋次と共に虚圏へ乗り込み一護たちと合流するが、メノスの森に迷い込み、そこで虚に襲われそうになった所を助けてくれた死神・アシドと行動を共にする。アシドを説得して尸魂界に行く様に薦めるが、アシドが一人メノスの森に残ったことにより、自分がアシドに同じ死神である藍染が裏切ったことを告げずにいたことを悔やんだ。
斬魄刀異聞篇 [編集]
造反した斬魂刀達が暴れ始めてる中で、自身の斬魄刀である袖白雪の攻撃で瀕死の重傷を負い、現世へと逃げ込んだ際に一護に救助された。騒乱の中で行方が知れない白哉の身を案じて尸魂界に戻り、再び袖白雪と対戦。ルキアが自分の力を独占していると感じる袖白雪の思いを知り、自身を苦しめるために大切な人達を葬り去ろうとする袖白雪と完全に決別する決意を固め袖白雪と相打ち、その後四番隊に救出された。
志波海燕(しば かいえん)
声 - 関俊彦
身長183cm 体重68kg 10月27日生まれ 好きなもの・おはぎ 嫌いなもの・無し
元護廷十三隊十三番隊副隊長
故人。没落した名門貴族志波家の長男で、空鶴と岩鷲の兄。才能に恵まれた人物で、護廷隊に入隊してからわずか6年で十三番隊副隊長の地位に就いた。110年前に浮竹から十三番隊の副隊長になって欲しいとスカウトされていた。甘すぎる玉露は苦手なので番茶を飲んでいる。また、岩鷲のペット、ボニーちゃんは元々海燕が育てていた。奔放で気さくな性格から隊員達にもよく慕われ、上級貴族の養女という身分と、その優遇措置ゆえに周りの疎外感を抱いていたルキアの心の支えになっていた。白哉や浮竹は一護に海燕の面影を感じている。部下の面倒見が良く、ルキアの修行にも付き合っていた(袖白雪の技は海燕との修行の下で編み出した物もある)。趣味は昼寝。特技は友達作り。
妻を虚メタスタシアによって殺され、自身もメタスタシアに肉体を支配されたところをルキアに刺され戦死。このことがルキアの心に暗い影を落とすこととなった。後に、彼の死の裏では藍染による虚の死神化の実験があり、海燕はそれに巻き込まれるという形で死を迎えたことが判明した。さらに彼の体はその経験や記憶ごと破面・アーロニーロ・アルルエリによって喰われ、取り込まれた。彼の死後、十三番隊は副隊長が空席のまま仙太郎と清音が副隊長代理となっている。
斬魄刀:『捩花(ねじばな)』
水を操る流水系斬魄刀。能力解放に伴い三叉の槍状に変化する。片手首を軸に捩花を回転させ、槍撃の波濤で敵を攻撃する槍術で戦闘を繰り広げる。作中で海燕自身がその戦闘法で戦った描写はないが、海燕の能力を発現させたアーロニーロが海燕の記憶に基づいて作中でその戦い方を見せている。また、GBAゲーム『紅に染まる尸魂界』では原作に先立って登場している。
解号は「水天逆巻け『捩花』(すいてんさかまけ『~』)」
志波都
(しば みやこ)
声 - 島本須美
元十三番隊第三席
故人。海燕の妻。才色兼備で、ルキアが憧れていた人物。名前や顔は今のところアニメでしか出ていない。偵察隊として虚メタスタシア(アニメではテンタクルス)の偵察に赴くが部隊は全滅、自らもメタスタシアに胸から下を食われ、絶命する。アニメでは昏睡状態に落ちたまま唯一生き残ったと思われていたが、実はメタスタシアに体を乗っ取られており、操られるままに同僚を斬殺してしまう。海燕を見て一瞬意識を取り戻すも逃亡し、海燕達が追いついたときにはすでに全身を食われていた。