二
番
隊
隠密活動に秀でた隊士が多く、高い戦闘能力を有する実戦派部隊。代々隠密機動総司令官を務める四大貴族「四楓院家」の当主が隊長を兼任する関係柄、元来別組織である隠密機動とのパイプが強く、席官が隠密機動の要職に就いている。
隊花:翁草(おきなぐさ) 特色(花言葉):何も求めない
砕蜂
(ソイフォン)
声 - 川上とも子、桑島法子(代役、第206話 - ) /演 - 関根あすか
身長151cm 体重38kg 2月11日生まれ 好きなもの・魚 嫌いなもの・肉
護廷十三隊二番隊隊長・隠密機動総司令官及び同第一分隊「刑軍」総括軍団長・女性死神協会理事
代々処刑・暗殺を生業とし続けてきた下級貴族「蜂(フォン)家」の九代目。6人兄妹の末っ子として生まれ、5人の兄達も隠密機動所属だったがまもなく死去。おかっぱのようだが両耳付近は長く、それを布で巻いており、髪の先には輪がくくりつけられている。隠密機動入団時に蜂 梢綾(フォン シャオリン)の幼名を捨て曾祖母の号「砕蜂」を(アニメでは有無を言わさず強制的に)受け継ぐ。
善悪等に関心が無く、護廷十三隊隊長としての使命と矜持にのみ基づいて行動し、任務に障害がある者は例え仲間であっても排除しようとする冷徹な性格。部下と親しくしあうのを好まず、副官の大前田をぞんざいに扱う素振りも見せているが、非常事態には自分よりも部下の命を優先させようとする一面も持っている。また仲間のピンチは敵を倒すチャンスとして利用するという隠密機動としての持論を持っている。死神隊士や隠密機動の中には彼女に憧れる者も多く、ファンクラブまで存在するほど人気が高い。羽裏色は琥珀色(こはくいろ)。
夜一の元部下で彼女を敬愛・崇拝していたが、それゆえに夜一の突発的すぎる逃亡に戸惑いを覚え彼女を恨み、自らの手で捕まえると決意することで、その感情を乗り越え、総司令官の地位へ上り詰めた。しかし夜一への想いは完全には捨て切れず、後に夜一と和解し共闘する。また、夜一と関わりがあったテッサイの部下であるハッチとは面識があるが、現在ハッチが所属している仮面の軍勢が浦原と繋がっている為、嫌っていた。
基本的な戦闘能力では夜一を圧倒するものがある一方、総合的には未だ一歩譲る。戦いの際、刑戦装束という背中が露出しているノースリーブの服を着ている。また、白打で戦うことが多い。「瞬閧」(後述)を、未完成ながらも独力で身に付けている。
アニメのバウント編では馬橋にビットの毒を注入されるも、雀蜂の毒を使用し中和。馬橋を油断させ、撃退することに成功している。また、訓練により、たいていの毒は彼女に通じないらしい。また、バウント編や過去編でも浦原を疎んでる節がある。
夜一との絡みは原作・アニメ共によくネタにされており、小説『BLEACH THE HONEY DISH RHAPSODY』では事件がひと段落ついた後、夜一が尸魂界滞在中は仕事そっちのけで身の回りの世話やお供をしており(だが仕事は猛スピードで終わらせている)、二番隊隊長の座を譲り渡してまで尸魂界に戻ってきてくれるよう懇願していた。またアニメの「死神図鑑ゴールデン」では夜一にチョコをプレゼントしようとするも、当の夜一が猫に変身して受け取りを拒否されてしまう。そんな思いに起因してかネコグッズの収集を趣味としている。
藍染の現世侵功の際、他隊の隊長格と共に出陣し、藍染一派を迎え撃つ。バラガンの従属官ジオ=ヴェガとの戦いには勝利するが、バラガンとの戦いで左腕を失う重傷を負った。
斬魄刀:『雀蜂(すずめばち)』
解放前の状態でも他の斬魄刀に比べて短く、能力解放と共に右手中指に付けるアーマーリング状の刃に変化。能力は、最初の一撃で標的の身体に刻まれる死の刻印「蜂紋華(ほうもんか)」にもう一度攻撃を加えることで必ず相手を死に至らしめる「弐撃決殺(にげきけっさつ)」(アナフィラキシーショックの効果を強制的に引き出す)。外面の所に二回攻撃を加えなくても、前、後ろ左右からでも体の臓器を二撃決殺できる。二撃を加えられた相手は消滅する。
解号は「尽敵螫殺『雀蜂』(じんてきしゃくせつ『~』)」
【卍解】:『雀蜂雷公鞭(じゃくほうらいこうべん)』
卍解すると砕蜂の右腕にハチの下腹部を模したような砲台が装備され、蜂の針状のミサイルによる一撃を放つ。姿が巨大であり重すぎて動く事もままならないため、砕蜂自身は隠密機動の矜持に反するとしてあまり使用を好んでいない。一発による破壊力は強力だが連続での使用は体力の消耗が激しいため、三日に一発が限度。また使った砕蜂自身も反動で飛ばされるためか、バラガンとの戦いでは、鎧の下地に使う鋼鉄の帯「銀条反」を自身とビルに巻いて使用していた。
技「瞬閧(しゅんこう)」
白打と鬼道を練り合わせた高等戦闘術。鬼道を身にまといそれを炸裂させて戦う。本来は隠密機動総司令官に継承されてきたものだが、砕蜂はそれを知らされないままに独自に開発、会得した。だが、夜一のそれと比べるとまだまだ劣っている部分も多く、完成の域に達していない。夜一と肩を並べて戦う日を夢見て、休日には修行に励んでいる。
技「吊柿(つりがき)」
相手の放った拳や蹴りに自分の手足をかけて攻撃の軸にする戦闘手段。もともとは夜一の生み出した技。
大前田希千代
(おおまえだ まれちよ)
声 - 樫井笙人
身長210cm 体重151kg 5月5日生まれ 好きなもの・油せんべい、肉 嫌いなもの・魚
護廷十三隊二番隊副隊長・隠密機動第二分隊「警邏隊」隊長・男性死神協会理事
でっぷりとした太めの体格(本人曰く「ふくよか」)をしており、常に油煎餅を抱えている。名前は通常「大前田希千代」で通っているが正式には「大前田 日光太郎右衛門 美菖蒲介 希千代」(おおまえだ にっこうたろうえもん よしあやめのすけ まれちよ)という。金持ちのボンボンで、自身も大前田宝石貴金属工場の社長も兼任している。
家族構成は、父:希ノ進、母:希華、長女:希美、長男:希千代、次男:希次郎三郎、次女:希代(声 - 藤田咲)の6人。末妹だけ美人(大前田家ではそう思われていない)だが、それ以外は同じような顔をしている。趣味はブレスレットの制作で、休日には庶民を自邸に招待して過ごしている。一見すると体型から鈍重そうに見えるが隠密機動ということもありスピードは速い。逆に鬼道は不得手と本人は言っており、二十番台の鬼道を詠唱破棄で発動しようとして暴発してしまったこともある。
藍染の現世侵功による空座町での戦闘では他隊の隊長格と共に出陣し、バラガンの従属官ニルゲ・パルドゥックと対戦し勝利を収める活躍を見せた。
『カラブリ+』では、現在の二番隊とは関係ない夜一に熱心な砕蜂に対して、文句を言ったりしているが、その都度物凄い形相で睨まれたり、クナイを頬に刺されたりしている。他隊とは違い、砕蜂の態度もあって隊長・副隊長間の仲がドライな部分もあるが、大前田自身も砕蜂のピンチを救おうとするなど慕っている描写も多い。また夜一がいつ来てもいいようにと、二番隊舎の改築を自腹でやらされている。
斬魄刀:『五形頭(げげつぶり)』
能力解放と共に刀身が柄部分と鎖で繋がれた棘付き鉄球(モーニングスター)状に変化する。
解号は「打っ潰せ『五形頭』(ぶっつぶせ『~』)」。
四楓院夜一
(しほういん よるいち)
声 - 雪野五月
110年前当時の護廷十三隊二番隊隊長、隠密機動総司令官及び同第一分隊「刑軍」総括軍団長
褐色の肌をしたグラマラスな女性だが、普段は黒猫へとその姿を擬態させている。かなりの巨乳。猫の姿はかなり気に入っているようで、理由としては、少ない食料を多く食べられるとか自由で居られる、服を着ないで居られる等。
老人のような厳格な口調と声質とは裏腹に奔放な性格をしており、一護がいるそばで服を脱ぎだし風呂に入るなどして(ただし、入浴中は猫の姿になっていた。)一護をからかったりしている。
長い間猫の姿のままだったためか服を着忘れたり、着ても窮屈に感じるらしく、浦原商店ではほぼ下着に近い格好でいることもある。喜助・空鶴とは幼・昔馴染。
四大貴族「天賜兵装番」四楓院家の22代目にして初めての女性当主、隠密機動総司令官及び同第一分隊「刑軍」総括軍団長、護廷十三隊二番隊隊長だったが、101年前藍染の陰謀により、追放されかかった浦原喜助の逃走幇助の罪によりその地位を失っている。昔は、ショートヘアだった。
また、歩法の達人で、瞬神・夜一の異名を持つ。101年間長らく戦線に出ていなかったが、白哉を上回る瞬歩を見せ、砕蜂の瞬閧を瞬時に相殺するなど、101年のブランクを物ともしない第一級の実力が見られる。幼い頃の白哉に鬼ごっこで一度も捕まらなかった。
戦闘は基本的に白打で闘う。しかし、双極の丘の地下修行場での回想シーンで斬魄刀を持っていた為、斬魄刀も使用できる模様。また過去に二番隊隊長でもあったため、卍解も会得していたと思われる。
囚われのルキアを救うため、織姫とチャドの霊能力を鍛えた上、一護たちを率いる形で尸魂界へ同行。一護に【卍解】の修行をさせ、一護の【卍解】修得後はかつての部下だった砕蜂と対決・和解する。その後は浦原の所に身を寄せる。
隠密歩法“四楓”の参「空蝉(うつせみ)」
相手に自身を倒したと思い込ませるほどの残像を見せる瞬歩を繰り出す。白哉も夜一からこの技を教わっているため使用可能。
技「瞬閧(しゅんこう)」
高濃度に圧縮した鬼道を両肩と背にまとい、それを炸裂させることで鬼道を己の手足へと叩き込んで戦う白打の最高術。なお、この技を使用する際には両肩と背の布が弾けて無くなってしまうため、夜一や砕蜂の装束(刑戦装束)には両肩及び背の布がついておらず、むき出しである。また相手の鬼道を同じ質と量を持った逆回転の鬼道をぶつけることで消滅させる反鬼相殺(はんきそうさい)という高度な技術を用いることができる。