五
番
隊
穏やかな雰囲気の隊風で、常に隊士仲が良く所属隊士の能力が高いのが特徴の隊。藍染がいたころは、月に一度書道教室が開かれていた。
隊花:馬酔木(あしび) 特色(花言葉):犠牲・危険・清純な愛(あなたと二人で旅をしましょう)
藍染惣右介
(あいぜん そうすけ)
声 - 速水奨/演 - 大口兼悟
護廷十三隊五番隊隊長→後、謀反により虚圏へ。
元護廷十三隊の五番隊隊長。柔和な風貌をしており、常に笑みを絶やさない穏やかな性格から隊外問わず皆に慕われていた。ルキアの処刑を巡る一連の騒動の最中、ルキアの幼馴染の恋次に対し処刑に対する疑問を呈していながら、その後何者かによって殺害されたと思われたが、これは自身の斬魄刀「鏡花水月」の能力による偽装によるもの。ルキアを殺そうとした張本人である。
実際は冷酷な性格を持つ野心家である。その本性を曝した後も、一見柔和な言動を保ちながらの教唆や詐術・韜晦が習性のようになっており、端からは本意がつかみ難い。ゲーム「The 3rd Phantom」の過去編では、朱司波という隊長の下で五番隊副隊長をやっており、平子が五番隊隊長を務めていたときも同隊の副隊長を務めていた。
その目的は、100年前に浦原が発明した「崩玉」を手に入れることで、死神の限界を超えた力を求めて「死神の虚化」(仮面の軍勢がこれに該当)並びに「虚の死神化」(破面)を狙っていた。目的の為市丸ギンと東仙要に指示を与え暗躍していた。詳しい活動開始時期は不明だが、五番隊の副隊長だった頃から当時の隊長の知らないところですでに暗躍を始めていた。101年前に虚化の実験のために流魂街で魂魄消失事件を引き起こし、結果として平子たち当時の隊長格8人を仮面の軍勢にするきっかけを作り、それを浦原喜助になすりつけ彼を追放に追いやった。
ハンデがあったとはいえ一護の天鎖斬月を指一本で受け止め、同じ隊長格の死神を一撃、上級十刃(ハリベル)を容易く倒すなどの戦闘能力を有し、その実力たるや計り知れない。霊圧は並みの隊長格の2倍はあるらしく、霊圧を発するだけでグリムジョーを圧倒し、織姫も目が合っただけで、体中の力が吸い出されるような感覚に陥り、浦原でさえも戦慄を覚えるほどである。また、戦闘能力だけでなく話術にも長けており、教唆や挑発によって相手の精神に揺さぶりをかけることも多い。
離反後は、自分が崩玉を使って生み出した破面達を率いている。更に宣言の達成のために『王鍵』創成(おそらくそれを使った霊王の殺害も)を目論み、そのために空座町を消滅させることを画策している。後に井上織姫の稀有な能力に目を付け、ウルキオラに彼女を誘拐するよう指示する。また一護にも何らかの関心を見せている。
崩玉を手に入れる前は、自らが作り出した虚を実験目的で、仲間であるはずの死神の下へ送り込んでいた。志波海燕を死に至らしめルキアの心に闇を持たせるに至ったメタスタシア(アニメ版では、テンタクルス)や、檜佐木の右目に傷を付け最終的に自らギンと始末した巨大虚(ヒュージ・ホロウ)の大群も、実は彼が作り出した失敗作であった。また、破面達の回想から崩玉不使用の破面化、破面・大虚の自勢力へのスカウトも行っていた様子。
護廷十三隊時代は眼鏡をかけていたが、本性を現してからは、伊達だった眼鏡を外し、髪をオールバックにして、一人称も「僕」から「私」になっている他、目も細くなった。
好物は豆腐で苦手な食べ物はゆで卵。趣味は読書で特技は書道。書道の腕は名人級で藍染の授業はいつも満員御礼で、選択科目にかかわらず、廊下で講義を受ける生徒が出る程の人気だった。消息不明になった現在でも復帰を待ち望む声が多く、藍染自身に殺されかけた元部下の雛森桃さえ当初は「藍染は市丸に利用されているだけ」と現実逃避してしまう程だった。そのカリスマ性は本来敵であるはずの虚すら惹きつける程で、ウルキオラにして「藍染様は我等にとって太陽のような存在」と讃えられていた。隊長当時の羽裏色は白緑(びゃくろく)。虚圏潜伏後は黒い死覇装に白いコート姿、後に破面のような白い死覇装を纏う。
上述のことから現時点では一護達死神にとっての最大の敵であるが彼が陰謀を企てた理由などは現時点では一切不明である。
離反までの経緯 [編集]
浦原が崩玉を封印・隔離していた為に表立った行動を避けていたが、過去を徹底的に調べ上げた結果、崩玉がルキアの魂魄内に隠されたことを最近になってつきとめ、中央四十六室成員を皆殺しの上、中央四十六室からの命令の様に見せかけ人間への死神能力譲渡の罪を犯してしまったルキアを双?で処刑することにより崩玉を手に入れようとした。
しかし、一護達の瀞霊廷侵入後の働きから、既に処刑失敗の可能性を想定し、別の手段を用意する為、自身が暗殺されたように見せかけた。処刑日程を縮めていく手口で執行を急ぐも、ルキアを救出しようとする一護や恋次達の活躍で処刑は失敗に終わってしまうものの、ギンや東仙を従え、その別の手段でルキアから直接崩玉を取り出し、手に入れることに成功。その後、「私が天に立つ」と宣言したのちに市丸ギンと東仙要の両名を従えて、ギリアン級大虚(メノスグランデ)の大群と共に、虚圏へと消えていった。
斬魄刀 [編集]
斬魄刀の名は『鏡花水月(きょうかすいげつ)』
卍解については、現時点の本篇にて公表は無い。
始解 [編集]
解放の瞬間を一度でも見た相手の五感、霊感等を支配し、対象を誤認させることが出来る「完全催眠」という能力を持つ。
この能力により、護廷十三隊の隊長格を含むかなりの隊員を自らの催眠下におくことができ、暗躍に大いに貢献した。周囲には完全催眠により「流水系の斬魄刀で、霧と水流の乱反射により敵を撹乱させ同士討ちにさせる能力を持つ」と偽っていた。ドラマCD「騒乱前夜」ではこの流水系の能力が味方までも巻き添えを喰らう危険性があるという理由で副隊長を集めて説明会と称して催眠をかけている。
この能力で自らの死を偽装し、特に雛森の精神を錯乱させた。偽装に関して卯ノ花は検査のため藍染の偽装遺体に最も長く触れていたこともあって違和感を覚えることが出来たが、催眠を解くまで誰にも完全に解明する事はできなかった(鏡花水月はこの時、仮の遺体として暗示が掛けられている)。
催眠の解号は「砕けろ『鏡花水月』(くだけろ『~』)」
※解号は、本篇では未詳だが、CD 03「騒乱前夜」では同じく「砕けろ『鏡花水月』」である。
鬼道 [編集]
詳細は「鬼道 (BLEACH)」を参照
藍染は九十番台の破道をも使える。詠唱破棄も出来るようである。
破道の九十 黒棺(くろひつぎ)
九十番台の上級鬼道でその威力は並みの鬼道とは別格。ルキアの処刑場において七番隊隊長狛村左陣に対して使用し、戦闘不能に追い込んだ。藍染はこの鬼道を詠唱破棄していたが、本人曰く本来の3分の1も出せてなかったそうであるため、100%の威力は狛村が受けたそれとはまた別格であると思われる。詠唱破棄をしたため詠唱文は不明。
縛道の八十一 断空(だんくう)
藍染はこれを詠唱破棄したにも関わらず、鬼道衆総帥・大鬼道長を務めていた鉄裁の「飛竜撃賊震天雷炮」を防ぐ防御力を誇る。
雛森桃
(ひなもり もも)
声 - 佐久間紅美/演 - 齊藤来未子
身長151cm 体重39kg 6月3日生まれ 好きなもの・桃 嫌いなもの・すもも
護廷十三隊五番隊副隊長
西流魂街一地区「潤林安」出身。恋次・吉良とは同期で、檜佐木は先輩。十番隊隊長の日番谷冬獅郎とは幼馴染で、ともに潤林安で血の繋がらないおばあちゃんと一緒に住んでいた。かつては彼を「シロちゃん」と呼び、隊長・副隊長の間柄になった現在でも、日番谷に隊長と呼ぶよう注意されても「日番谷くん」と呼び続ける。鬼道の達人であり、独自で組み合わせた鬼道を使ったり、ゲームでは原作で使っていない鬼道を使っていたりする。霊術院時代に謀反前の直属の上官・藍染に助けられて以来、憧れを持ち敬愛している。可憐な容貌から他隊隊士からも人気が高い。現在はシニヨン(いわゆるお団子頭)を布と紐でまとめているが、流魂街にいた頃から霊術院時代の途中までは短く二つ結びで、霊術院に入ってから5年後には一つ結びだった。ドラマCDによると、酒には相当弱い。八番隊副隊長の伊勢七緒とは読書友達であり、一冊の本について熱く語り合う仲。特技は絵を描くことで、瀞霊廷通信の挿絵制作も担当している。また、四番隊で行われている生け花教室にも参加している。休日は流魂街のおばあちゃん家に行ったり、図書館で読書したりしている。
ルキア処刑を巡る騒動の中では、藍染の死(実際は藍染本人による偽装)によって錯乱し、日番谷との同士討ちを仕向けられたりするなど藍染の策略に踊らされる破目になり、後に再会した藍染に刺され瀕死の重傷を負う。卯ノ花の手により一命を取り留め、床に就せた状態から起き上がるも、藍染の救済を日番谷に懇願し現実逃避をしてしまう程に精神的ショックから立ち直れずにいた。後にそのショックから立ち直り空座町にて戦前に復帰する(乱菊に加勢するが、アヨンに重傷を負わされる)。
『カラブリ+』では出店用にメガネの形をしたクッキーを作り女性死神協会の面々をドン引きさせ、やちるによる藍染の物真似「私が天に立つ」を見て昏倒するなど、藍染の影響を引きずっている様子。
斬魄刀:『飛梅(とびうめ)』
鬼道系斬魄刀。能力解放と共に七支刀の様になり、火の玉を放つ。
解号は「弾け『飛梅』(はじけ『?』)」
破道の十二「伏火(ふしび)」
破道の三十一「赤火砲(しゃっかほう)」
縛道の二十六「曲光(きょっこう)」
縛道の三十七「吊星(つりぼし)」
白伏(はくふく)
鬼道の達人である雛森だからこそ出来る物である。詳細は鬼道を参照。
平子真子
(ひらこ しんじ)
声 - 小野坂昌也
110年前の護廷十三隊五番隊隊長→後、仮面の軍勢(ヴァイザード)の一員となる。
二学期に新しく空座高校に転校してきたオカッパ頭の男。関西弁を喋り、飄々とした態度で振る舞う。逆さま書き(鏡文字)が得意のほか、初登場時は上下を逆転して空中に浮遊して飲食するという不可思議な能力を見せる。舌の上にリング状のタンピアスをしている。過去の経緯から浦原とも面識があり、藍染や崩玉などの事情にも詳しく、また一護の死神の力を取り戻したことや、斬魄刀解放の経緯までも把握していた。連載第1話の見開きのカラー扉絵に載っていることから、この人物の登場が初期から既に企画されていたと推察される。仮面の軍勢の中でも三枚目な役どころが多く、ひよ里の一護への喧嘩的なトレーニングに巻き込まれたり、ひよ里に余計な事を言って殴られたりしている。しかし死神を嫌って哀しんでいる彼女を慰めるなど、仲間として大切にしている。
虚化すると宗教的儀式などに用いられるものを思わせるような仮面が現れ、虚化することで虚閃を放つことも可能。戦闘においても斬魄刀も解放することなく、虚化だけでグリムジョー(無解放で片腕の状態)を凌駕する戦闘力を持つ。
110年前は五番隊隊長を務めており、当時副隊長だった藍染の上官でもあった。当時から藍染を警戒しており自分の部下にすることで藍染を監視しようと目論んでいた。姿を消した藍染の存在を見破ることができ、平子自身の能力の高さをうかがい知る事ができる。当時は現在よりも長い髪型だった。101年前に魂魄消失案件の始末特務部隊の一人に選ばれ、虚化した拳西達と戦うが、藍染達の策略で逆に虚化してしまう。
空座町での藍染一派との決戦では、ひよ里の負傷を機に藍染と対決する。
斬魄刀:『逆撫(さかなで)』
解放する際、刀を逆手に持って落としつつ解放する。能力は平子曰く鏡花水月と同様他人の神経を100%支配するらしいが詳細は不明。また、形状は本編未登場のため不明。
解号は「倒れろ『逆撫』(たおれろ『~』)」