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エピソードT:はるかの誕生物語(前編)

この日は、雨の降る肌寒い日であった。2001年9月30日・・・。パパはママと一緒にプロ野球中継に見入っていた。「槙原君・・・・斎藤君・・・忘れません!」原辰則コーチの声が球場全体に響き渡る。

涙の東京ドーム最終戦フィナーレ。長嶋茂雄監督の本拠地最後のユニフォーム姿・・・。ぱぱもつられて、こみ上げる涙をこらえることができなかった・・・・・・

なんてことあるわけない。だって、ダイエーファンだしぃアンチ巨人だしぃ〜。ボケ〜っと見ながら「そろそろ風呂入るかぁ!」と話し始めたときである。。。

ママが「おなか痛い、トイレいこ〜っと」この日の夕方、一度陣痛っぽい痛みがきたママはいつでも病院に行けるようにスタンバっていた。

「子供出す前にウンチ出しても困るから沢山だしといで〜」のん気にパパが言う。「ウンチ出ない〜」ママが出てきた。「まぁ、陣痛ならだんだん痛みの間隔が短くなってくるからわかるでしょ」さらにのん気なパパ・・・。

痛みがきてからだいたい30分間隔ぐらいになり、20分、15分10分5分・・・だんだん短くなってくるハズ・・・これがセオリー・・・。これが王道パターン。ザッツ陣痛!

お風呂のお湯をために行ったママが戻ってきて「またおなか痛い〜。便秘かな〜」きっとそうだろう。だって、さっきの最初の痛みからまだ5分ぐらいしか経ってないし・・・。まだ二回目の痛みじゃん♪まだまだ♪

ママが横に寝ころがって言う。「本格的に陣痛かな〜。でもまた落ち着いてきた・・・」。でしょでしょ?まだまだ♪・・・
「なんだかな〜、きっとウンチだよ」のん気に拍車がかかるパパ。

「あ、でもまた痛くなってきた!」「えっ?でもまだ3分も経ってないんじゃあ。。。」「病院に電話する!」ママが電話に向かって突進!パパはドキドキ。。。。

戻ってきたママ。「急いで来てって!行くよっ!用意してっ!」
セオリー無視かっ!まさに長嶋マジック!メークミラクルッ!

夜の10時。急いで雨の中を傘さして出発!幸い歩いて5分という近さに病院はある。「こんなに近所で便利だよね^^」歩き出す二人。
しかし、歩き始めて1分で「おなか痛い〜」立ち止まるママ。1分ほどで痛みが引き、また歩き出す二人。しかし1分以内にまたまた痛がるママ。

雨の中立ち止まる二人。。。陣痛のフル回転!「近所すぎてタクシーも呼べないしすんごい不便!<(T-T)>」結局、家から20分以上もかかってしまった。

真夜中の降りしきる雨の中、ようやくたどり着いた病院。二人は支え合いながら産婦人科へ。そして、おもむろに看護婦さんの冗談が飛ぶ。「あんまり遅いんで途中で生まれちゃったのかと思っちゃった!」生むわけないでしょ。。。頑張って来ましたよ。。。心の中で思いつつ苦笑いする二人であった。(-_-;)

「じゃあ、子宮口の開き具合検査しますから」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「もう10センチ開いてますよ。もういきなり分娩室に行きましょう!」
えっ!?12センチで限界ラインでしょ?もういつでも生まれる状態だったってこと?

ウンチではなくハルカだった!もう少しで便所に流すか、風呂の中でご対面するとこだった。あ〜あぶないっ!(;´▽`lllA``
考えてみれば、家から歩いて運動して陣痛促進していたのね・・・。無知って怖いっ!

家を出てからたったの30分ちょっと。早くも本番だ。。。いざ、分娩室へ!。。。(後編に続く・・・)

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