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2009年中国皆既日食
2009.7.22 at Wu-zhen, China
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- データ
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2009年7月22日 9:34:36.8(第2接触) 〜 9:40:28.3(第3接触) 現地時間
中華人民共和国・烏鎮 華荘生態農業園 (北緯30度43分43秒, 東経120度30分44秒)
撮影: Shiva
風景写真:
Nikon D70s(赤外フィルタ改造)/ ISO=200,
SIGMA 10-20(F4-5.6)/ f=10mm, F=4.0, 露出=6sec(1/2sec on cursor)
拡大写真:
Nikon D90/ ISO=400,
Tokina 80-400(F4.5-5.6)/ f=400mm(トリミング), F=5.6,
皆既中: 露出=2sec の3画像合成(画像処理)
彩層: ライブビュー画像をキャプチャして画像処理(減算・合成,等)
ダイヤモンドリング: ライブビュー画像をキャプチャ
解説:
今回は、国際航空旅行サービスのツアーに参加して、
中国の烏鎮(Wu-zhen)という街で日食を見ました。
事前の天気予報は最悪、当日、第一接触をすぎても時折強い雨が降ってきて、半分あきらめていました。
こうなったら本影錐だけでも…なんて思ってたのですが、第2接触の前から、雲を介して細い太陽が顔を覗かせました。
そのまま皆既日食。最初のダイヤモンドリングは、雲に阻まれてはっきりとは分かりませんでしたが、
その後すぐに、雲間からコロナが見え始め、第3接触のダイヤモンドリングまでは、再度雲に阻まれることはありませんでした。
こんなことって、あるんですねぇ。
日食曇が出て皆既の時だけ見られなかった、なんて話は聞いたことがありますが…。
しかし、薄曇を介してなので、事前の撮影計画は全く役に立たず、とにかくパシャパシャ撮りまくりました。
ゆっくりピント合わせする暇さえ無かったのですが、自宅に帰って確認すると、まずまず満足の行く写真が撮れていました。
今回の条件では、上出来でしょう。皆既中の写真は、すべて同じ露出の3枚の画像をStella imageで
ローテーショナルグラディエント処理して、コンポジットしています。
雲の厚さの違いで、コマ毎の写りが異なり、露出を変えたのと同じような画像が撮れていました。
後半は、D90を生かしてライブビューにして、そのままダイヤモンドリングまで撮影しました。
第3接触のダイヤモンドの前、肉眼ではっきりと「彩層」を見ることができました。
これだけはっきりと、彩層を見たのは、今回が初めてかもしれません。
ライブビューを確認すると、10秒間ほども見えていたようです。
しかし、ライブビューを再生すると、Shivaの歓声(絶叫?)が入っていて、ちと恥ずかしい。
今回、21世紀最長の日食とのことですが、今までと比べると、やはり6分は長いですね。
同じツアーで日食が初めての方は、「あっという間だった」と言っておられましたが、Shivaは、ずい分長く感じました。
そういえば、Shivaも初めての日食の時には、実際の時間の1/3位に感じた記憶があります。
今回の日食は、国内・中国を含めても、ほとんどの地域で曇られてしまったようで、
皆既の最中だけ晴れたというのは、これは、本当に強運なのかもしれません。
今回含めて4回の皆既日食でも、見られなかったことはないですし、1987年の沖縄金環日食では、
前日の天気予報では絶望的だったにもかかわらず当日はカラッと晴れたので、Shivaは日食とは相性が良いのかもしれません。